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  ニュース     2016/12/14 16:51

卸売市場で「H7N9」インフル、マカオ初のヒト感染確認 無料記事

 鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)のヒト感染がマカオで初めて確認された。南粤卸売市場で検査したところ、58歳の男性に「陽性反応」が出たという。ブース店主として烏骨鶏を販売していた。当局は個別事例として対処する方針という。マカオ衛生局が14日までに報告した。
 南粤卸売市場の中国産家禽をサンプル検査した結果、一部で陽性反応を検出。その後、男性1人が感染している事実が判明した。すでに入院治療に入っている。男性の密接接触者2人を特定して隔離した。10日間にわたって医学的に経過観察する。
 当局はウイルスの除去に着手。当卸売市場を3日間以上、営業停止させると発表した。市場を封鎖したうえで、鶏6300羽、烏骨鶏500羽、鳩3000羽を処分。消毒活動を展開した。
 家禽類のH7N9型インフル感染は、今年に入りマカオで3例目。2月3日と6月22日にサンプルから検出された。ヒト感染は今回が初ケースとなっている。
 中国の国家衛生計画生育委員会は13年3月31日、域内のH7N9感染3例を世界保健機関(WHO)に報告。同ウイルスのヒト感染が初めて確認されたと伝えた。13年通年では、中国全体で144人がH7N9ウイルス株に感染したと診断されている(死者46人)。ウイルスは弱毒性だが、高齢者が高い致死率の肺炎を起こす可能性が指摘された。


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