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  ニュース     2024/10/18 13:31

重慶市の車生産が中国最多に、1~8月累計で11%増の154万台 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】重慶市の自動車生産台数が8年ぶりに中国首位を奪還した。新エネルギー自動車(NEV)製品を中心に、増産に弾みがついている。今年上半期の自動車生産は121万4000台に拡大した。うちNEVは2.5倍の39万1000台に伸びている。21世紀経済報道がこのほど伝えた。

 重慶市の自動車生産は2014~16年に急ピッチに増加し、17年には中国最多の300万台超を記録したものの、18年には172万700台まで縮小している。上海市のテスラ(TSLA/NASDAQ)、広州市の小鵬汽車(9868/HK、XPEV/NYSE)、合肥市の蔚来汽車(9866/HK、NIO/NYSE)などが各地で生産能力を高めるなか、重慶市の存在感は相対的に低下し続けた。

 ただ、コネクテッドカーの増産で転機を迎えている。重慶市の23年自動車生産は232万台まで回復した。うちNEVは前年比37%増の50万台超に上る。24年も好調が持続し、1~8月累計の生産台数は、11%増の154万台に達した。うちNEVは151.4%増の52万台に膨らんでいる。

 地元メーカーの重慶長安汽車(200625/SZ)、賽力斯集団(Seres:601127/SH)などが重慶車の増産に貢献した。長安汽車の1~8月販売は、3.6%増の169万2000台を数えている。うちNEVは54.1%増の39万8000台に拡大した。高級電気自動車(EV)ブランド「阿維塔(AVATR)」が販売を伸ばしている。

 華為技術と連携し、賽力斯も高級EVブランド「問界」の展開に乗り出した。今年上半期に18万2000台を販売し、賽力斯の業績は数年ぶりの黒字転換を達成している。


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