ニュース 2025/07/14 13:57
中国:DeepSeek利用急減、虚偽捏造が不評 
産業・企業
【亜州ビジネス編集部】低コストによる開発で話題を呼んだ中国発の人工知能(AI)モデル、DeepSeekの人気が急落している。米半導体リサーチサービスのセミアナリシスによると、グローバルユーザーの使用率は今年1月の50%から7月には3%にまで急低下した。中国メディアも、ホームページへの訪問が2月から5月までに63%も減少したと報じている。12日付台湾・工商時報が伝えた。
人気急落の理由は、法律や医学など専門分野の問題を扱う際、虚偽の情報が捏造(ねつぞう)される「幻覚体験」にあるとされている。第三者機関がテストを行った結果、DeepSeekの幻覚率は52%に達し、業界平均の30%を大きく上回った。
また、「複数ラウンドの対話能力の弱さ」も問題視されている。3ラウンド以上の対話ではロジック破綻率が60%を超えると指摘された。あるハイテク企業の最高技術責任者(CTO)は「DeepSeekを使ってコードを生成したが、2回の修正後にモデルが要件から完全に逸脱し、最終的にGPT-4に戻らざるを得なかった」と語っている。
DeepSeekを展開する杭州深度求索人工智能基礎技術研究有限公司(DeepSeek)は当初、5月の後続モデル「R2」リリースを計画していた。しかし、トレーニングのためのデータ需要がさらに大きくなったものの、中国国内では質の高いデータを十分提供できないため「幻覚体験」の問題がより深刻になったという。ハイエンドのGPU(画像処理半導体)の供給不足も深刻で、トレーニング効率が低いため、依然リリースに至っていない。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
人気急落の理由は、法律や医学など専門分野の問題を扱う際、虚偽の情報が捏造(ねつぞう)される「幻覚体験」にあるとされている。第三者機関がテストを行った結果、DeepSeekの幻覚率は52%に達し、業界平均の30%を大きく上回った。
また、「複数ラウンドの対話能力の弱さ」も問題視されている。3ラウンド以上の対話ではロジック破綻率が60%を超えると指摘された。あるハイテク企業の最高技術責任者(CTO)は「DeepSeekを使ってコードを生成したが、2回の修正後にモデルが要件から完全に逸脱し、最終的にGPT-4に戻らざるを得なかった」と語っている。
DeepSeekを展開する杭州深度求索人工智能基礎技術研究有限公司(DeepSeek)は当初、5月の後続モデル「R2」リリースを計画していた。しかし、トレーニングのためのデータ需要がさらに大きくなったものの、中国国内では質の高いデータを十分提供できないため「幻覚体験」の問題がより深刻になったという。ハイエンドのGPU(画像処理半導体)の供給不足も深刻で、トレーニング効率が低いため、依然リリースに至っていない。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。