【亜州ビジネス編集部】江蘇省揚州市でこのほど、8歳の女児がチョウバエの幼虫に寄生され、1カ月にわたり生きた成虫を繰り返し嘔吐するという極めて稀な症例が確認された。原因の特定には時間を要し、医療機関でも当初は対応に苦慮したという。中国政府系メディアが26日付で報じた。

　チョウバエはハエ目に属する小型の害虫で、幼虫は湿潤な環境を好み、家庭内では洗面所やトイレの排水管などに発生する。今回のケースでは、歯磨き中などのタイミングで幼虫が体内に侵入し、寄生したとみられている。

　女児は約1カ月間、1回当たり1～5匹の生きたチョウバエを断続的に嘔吐。一般的な駆虫薬も効果を示さず、症状は長期化した。自宅内ではチョウバエの成虫も確認されており、家庭環境が感染経路となった可能性がある。

　専門家によれば、チョウバエの幼虫は排水管の清掃や消毒によって駆除が可能とされるが、発生源の特定と徹底した衛生管理が不可欠だという。


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