【亜州ビジネス編集部】中国自動車業界の売上高利益率（粗利益率）がやや回復している。今年1～9月の粗利益率は4.5％で推移した。月次では、6月の6.9％を下回ったものの、7月の3.5％、8月の3.4％から上昇している。ただ、川下工業企業の平均的な利益率6％には届いていない。依然として低水準にある。自動車業界団体、全国乗用車市場信息聯席会（乗聯会）の崔東樹・秘書長が27日に報告した内容として、界面新聞などが伝えた。

　自動車産業の1～9月売上高は、前年同期比7.8％増の7兆8235億人民元に上る。コストは8.6％増の6兆8867億人民元に達し、利益は3.4％増の3483億人民元を計上した。

　このうち9月の売上高は9.8％増の1兆186億人民元、コストは11.3％増の8978億人民元、利益は38.0％増の447億人民元で推移している。月次の粗利益率は4.4％に上り、前月と2024年9月の3.4％から改善した。

　自動車の買い替え・更新補助政策が業界の追い風。今年1～9月の自動車生産は、前年同期比11％増の2405万台に拡大した。

　自動車業界の粗利益率は、ここ数年にわたり低下傾向が持続している。20年は6.2％、21年は6.1％、22年は5.7％、23年は5.0％、24年は4.3％だった。国内での競争激化が利益率低下の一因となっている。


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