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  ニュース     2025/09/24 10:10

百度がAI人材の新卒採用を強化、全国9都市で説明会 無料記事

【亜州ビジネス編集部】中国のインターネット検索最大手、百度集団(バイドゥ:9888/HK)はこのほど、北京市海淀区で「2026年度新卒採用フェア」を開催した。今後は全国9都市・25大学で数十回にわたる説明会を実施する予定だ。中工網が21日付で伝えた。

 百度によると、26年度の新卒採用では人工知能(AI)関連職種を中心に200種類余りのポジションを募集。約4000通の内定通知を発行する計画だ。AI関連が全体の9割超を占める見通し。

 採用職種は、百度が掲げるAIの4層構造に沿って展開される。計算能力層では、異種計算やクラウドネイティブAIの開発、基盤技術の研究開発などに重点を置く。フレームワーク層では深層学習やAIトレーニングの枠組み構築、モデル層ではアルゴリズムやマルチモーダル大規模言語モデル(LLM)の応用開発、応用層では検索、自動運転、バイオコンピューティングなど多様な分野に及ぶ。

 業界では、百度のAI事業の急成長が人材需要を押し上げているとの見方がある。百度の2025年第2四半期(4~6月)では、AI新規事業の売上高が初めて100億人民元の大台に乗せた。9月にはLLM「文心思考」がHugging Face(ハギングフェイス)のトレンドランキングで首位を獲得し、総合ランキングでも3位に入った。

 このほか、百度のロボタクシー事業「蘿蔔快ホウ(Apollo Go)」は香港やドバイ、アブダビなど世界16都市をカバー。累計1400万回以上の無人運転サービスを提供している。

 百度はAI人材の育成と研究開発に継続的な投資を行っている。公開情報によればAI分野への累計投資額は1800億人民元(約3兆7370億円)に達した。このうち人材育成関連が重要な位置を占めるという。

 同社の新卒採用サイトではすでに応募受付が始まっており、正式な内定通知は11月上旬から順次発行される見込みだ。


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