【亜州ビジネス編集部】中国西南部最大のエチレン工場、年産能力120万トンで稼働開始

　中国西南エリアで最大のエチレン生産拠点が10月30日、広西チワン族自治区の欽州港で稼働開始した。エチレンの年産能力は120万トンに上る。中国石油天然気（ペトロチャイナ：857/HK）傘下の中国石油広西石化公司（広西石化）が主導し、石油精製・石油化学一体化事業プロジェクトを整備した。中国西部と東南アジアの化学品需要を満たす。中国政府系メディアが伝えた。

　この一貫生産拠点は、国家石油化学産業計画に指定された重点事業の一角を成し、中国石油天然気が策定した「第14次5カ年計画（2021～25年）」の中核プロジェクトだ。投資総額は305億人民元（約6600億円）、敷地面積は4400ムー（約293ヘクタール）に及ぶ。

　欽州港経済技術開発区内の中国石油広西石化基地に年産120万トンのエチレン分解装置を含む14基の化学工業設備を配置した。貯蔵・輸送、補助生産施設なども併設している。

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