ニュース 2025/08/18 14:50
中国:DeepSeekの新バージョン遅延、原因は華為IC 
産業・企業
【亜州ビジネス編集部】中国発の人工知能(AI)モデル「DeepSeek」の新バージョン「R2」のリリース遅延について、トレーニングに華為技術有限公司(ファーウェイ)の人工知能(AI)用半導体「昇騰(Ascend)910B」を採用した結果、技術的問題が発生したことが原因との観測がフィナンシャル・タイムズ(FT)などの海外メディアで伝えられている。15日付台湾・工商時報などが報じた。
DeepSeekを開発した杭州深度求索人工智能基礎技術研究有限公司は、今年1月にリリースした初代「R1」でトレーニングにエヌビディア(NVDA/NASDAQ)のGPU(画像処理半導体)を採用していた。しかし、R2では管轄機関の指導を受けて華為製品に切り換えたものの問題が発生し、当初5月に予定していたリリースが延期された。華為はエンジニアチームを深度求索に派遣して解決に当たっているが、依然トレーニングを完了できていないという。
中国半導体業界の関係者はこの状況について、中国製品は安定性やIC間の接続速度、およびソフトウエアの水準を全てエヌビディアに劣ると指摘した。
報道が事実であれば、米国技術の置き換えを目指す中国にとって、現時点での能力の限界が露呈し、AI産業の競争力向上に影響を与えたといえる。
R2については先日、8月15日から30日の間にリリースされるとの観測報道が伝えられた。ただ、深度求索は直ちに否定した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
DeepSeekを開発した杭州深度求索人工智能基礎技術研究有限公司は、今年1月にリリースした初代「R1」でトレーニングにエヌビディア(NVDA/NASDAQ)のGPU(画像処理半導体)を採用していた。しかし、R2では管轄機関の指導を受けて華為製品に切り換えたものの問題が発生し、当初5月に予定していたリリースが延期された。華為はエンジニアチームを深度求索に派遣して解決に当たっているが、依然トレーニングを完了できていないという。
中国半導体業界の関係者はこの状況について、中国製品は安定性やIC間の接続速度、およびソフトウエアの水準を全てエヌビディアに劣ると指摘した。
報道が事実であれば、米国技術の置き換えを目指す中国にとって、現時点での能力の限界が露呈し、AI産業の競争力向上に影響を与えたといえる。
R2については先日、8月15日から30日の間にリリースされるとの観測報道が伝えられた。ただ、深度求索は直ちに否定した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。