【亜州ビジネス編集部】阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング：9988/HK)傘下のフリーマーケットアプリ「閑魚」で第三者の結婚写真が低価格でまとめ売りされていたことが明らかになった。閑魚は指摘を受け、該当するとみられる写真を非表示にした。中国政府系メディアが9日付で伝えた。

　販売されていた写真は1200枚セットで2人民元（約44円）未満と極めて廉価で、出品者は「化粧や撮影場所の参考に」などと用途を説明していた。

　写真の出所は不明。ある出品者は「インターネット上で公開されていたもの」と説明し、別の出品者は「権利侵害がある場合は削除の連絡をしてほしい」と記していた。

　撮影業者から流出、あるいは盗み出された可能性もあり、撮影者や被写体に無断で販売する行為は著作権や肖像権の侵害に当たる。

　専門家は「著作権や肖像権を侵害していると分かった上での販売は、廉価でも無料でも、削除すれば済むということにはならない」と警鐘を鳴らした。



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