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  ニュース     2025/09/05 09:17

ミニ版「Labubu」発売1週間、中古市場で最大6割下落 無料記事

【亜州ビジネス編集部】中国でフィギュア・玩具の企画開発や販売を手がける泡泡瑪特国際集団(ポップマート・インターナショナル・グループ:9992/HK)が展開する人気IP「Labubu(ラブブ)」シリーズのミニ版が4日、発売から1週間を迎えた。中古市場では、一部のミニ版商品で価格が下落傾向にあるという。ミニ版Labubuについて、一部の転売業者は「Labubu3.0ほどの勢いはない」と指摘している。第一財経などが同日付で報じた。

 中国のECプラットフォーム「得物(POIZON)」では、発売から1週間でミニ版Labubuの取引件数が5万6000件を超えた。直近3日間の平均取引価格は138人民元(約2867円)。定価79人民元に対して75%のプレミアがついているものの、発売初期と比べて10~60%下落している状況だ。

 1箱14体入りのオープンボックス「N~Z」(定価1106人民元)は、発売当日の平均取引価格が1930人民元まで上昇したものの、足元では1541人民元に下落。購入希望者数も9398人から362人へと急減した。

 うち「X」の平均取引価格は3日時点で106人民元で、発売日から57%の下落となった。別のフリマサイト「閑魚」でも、ミニ版Labubuの平均価格が8月27日の143人民元から106人民元まで下がっている。

 こうした価格動向は、IP人気に支えられた初期需要の高まりと、供給拡大による市場調整の狭間で揺れる消費者心理を映し出す。IPビジネスの熱狂と冷却が交錯するなか、ブランドの持続力が問われる局面に差し掛かっていると言えそうだ。


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