ニュース 2025/06/25 14:33 NEW!!
中国近海で水質向上、24年優良率は83.7%に上昇 
リスク管理・社会
【亜州ビジネス編集部】中国近海の水質が改善している。生態環境部は25日の定例記者会見で、中国沿岸海域の水質優良率が2024年に83.7%に達し、20年比で6.3ポイント上昇したと報告した。25年春季の沿岸海域における水質優良率も引き続き改善傾向を示しており、全国で重点モニタリングされている24カ所の典型的な海洋生態系は、21年以降、4年連続で健全な状態が維持されている。中国政府系メディアが同日付で報じた。
渤海、長江河口・杭州湾、珠江河口沿岸の3大重点海域において、中国は現在、総合的な環境改善対策を継続的に推進している。24年には、これらの海域で水質の安定が確認され、良好な水質と評価された海域の面積比率は66.8%に達した。また、対策の一環として、国が管理する沿岸流入河川を対象に総窒素(TN)の削減に取り組んでいる。その範囲は、重点海域沿岸都市の行政区内に限られていた41河川から、全国規模の230河川へと拡大された。国が管理する河口部の総窒素平均濃度は24年に3.30mg/Lとなり、前年から4.1%低下している。
当局は海への排水エリアを「一張図(ワンマップ)」で管理する体制の整備を進めている。25年5月末時点で、全国で確認された排水エリアは6万3000カ所を超過。重点湾岸地域における改善率は93.1%に達した。併せて、養殖業による海洋生態系への影響について監視を強化。海洋工事や廃棄物投棄に対する環境管理を進めるとともに、沿岸地域における環境リスク要因の調査も完了した。一連の取り組みにより、環境緊急時の対応能力も段階的に強化されている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
渤海、長江河口・杭州湾、珠江河口沿岸の3大重点海域において、中国は現在、総合的な環境改善対策を継続的に推進している。24年には、これらの海域で水質の安定が確認され、良好な水質と評価された海域の面積比率は66.8%に達した。また、対策の一環として、国が管理する沿岸流入河川を対象に総窒素(TN)の削減に取り組んでいる。その範囲は、重点海域沿岸都市の行政区内に限られていた41河川から、全国規模の230河川へと拡大された。国が管理する河口部の総窒素平均濃度は24年に3.30mg/Lとなり、前年から4.1%低下している。
当局は海への排水エリアを「一張図(ワンマップ)」で管理する体制の整備を進めている。25年5月末時点で、全国で確認された排水エリアは6万3000カ所を超過。重点湾岸地域における改善率は93.1%に達した。併せて、養殖業による海洋生態系への影響について監視を強化。海洋工事や廃棄物投棄に対する環境管理を進めるとともに、沿岸地域における環境リスク要因の調査も完了した。一連の取り組みにより、環境緊急時の対応能力も段階的に強化されている。
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