【亜州ビジネス編集部】中国初の「自動車用半導体チップ標準検証プラットフォーム」が28日、深セン市の坪山区内で立ち上げられた。この日に発足した中汽芯（深セン）科技有限公司が車載規格の集積回路（IC）に関する全基準の検証を請け負う。南方財経が伝えた。

　同プラットフォームは、車載チップ標準体系の構築を支え、標準研究、試験・検査、産業プロモーション、応用・実証、対外協力、技術交流を展開する。高性能車載チップの国産化を促し、チップ産業と完成車産業の協業を促す狙いだ。車載チップのパイロット量産検証モデルプロジェクトも同時に始動した。複数企業が共同で活用し、チップの量産サイクルを短縮化する。

　坪山区ではこの日、「2025車載チップ・エコロジー会議（CACC）」と「中国自動車チップ標準・検査認証アライアンス年会」が開催された。中汽芯は会場でサプライチェーンの主要企業18社と戦略協力協定を締結している。

　新設の中汽芯は、中国汽車技術研究中心有限公司（CATARC）傘下の中汽研科技有限公司、中国国新控股有限責任公司（中国政府直属の中央企業）傘下の国新発展投資管理有限公司の合弁会社。中央企業が主導し、戦略性新興産業の育成を図る。


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