【亜州ビジネス編集部】上海市浦東新区人民法院（裁判所）はこのほど、「園内ガイド＋優先入場＋ファストパス」などの謳い文句で、上海ディズニーランドの来園者に詐欺行為を行っていた被告2人に懲役1年2カ月、10カ月の刑をそれぞれ言い渡した。「契約詐欺罪」が適用されている。法治日報が5日付で伝えた。

　ディズニーランドを初めて訪れる来園者の中には、入園手順やオフィシャル予約、ファストパスの使い方などに詳しくなく、列に並ぶことに時間を取られ行程が制約されることを懸念する者が少なくない。こうした来園者は「プロのガイド」によって、便利でかつ特別感のある体験を得たいと考えがちだ。

　こうした来園者の気持ちに付け込んだ被告2人は、詐欺サイトに来園者を誘導。そこには「専属ガイドと早朝入園、アトラクションのファストパス全て込みで799人民元（約1万7000円）」と記されており、サイト上で支払いが完結する仕組みになっていた。

　しかし、ガイドとの待ち合わせ場所に行っても誰もおらず、メールで送られたファストパスをアトラクション係員に見せても「使えない」と拒否される。被害に遭ったある来園者グループは、総額7万8000人民元をだまし取られた。



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