【亜州ビジネス編集部】人工知能（AI）に草稿を作成させ、その後、人間がリライトして高度な文章に仕上げる文書作成代行サービスが人気を集めている。サービス料金は論文1本当たり50人民元（約1000円）程度。ライターの募集も増えているという。華西都市報が14日付で伝えた。

　この代行サービスでは、AIが文章の草稿を作成し、その後、ライターが加筆、校正を行う。ライターは専門分野の知識がなくても対応でき、1人のライターが複数分野を手がけることも多いという。

　ある若手のライターは、「昨年大学を卒業して、仕事が見つからなかったため、この仕事を始めた」と話す。論文1本当たりの収入は数百～1000人民元程度で、数をこなせば一定額を稼ぐことが可能だ。

　ただ、一部のオンライン文学プラットフォームなどは、AIを使った文章や論文の代理作成を禁止している。このため、代理作成を依頼する場合は「論文」など、直接的な文言を使わないのが公然の秘密だ。本来は学習による蓄積や資料の参照を経て完成させるべき論文が、現在では「AI闇工場」で流れ作業的に生産され、極めて安価な価格で取引されているという。


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