ニュース 2025/07/24 15:53
中国:避暑地もエアコン需要拡大、東北3省など販売急伸 
経済・統計 産業・企業
【亜州ビジネス編集部】青海省、雲南省、東北3省(遼寧、吉林、黒竜江)、貴州省など「避暑地」とされてきた地域では近年、家庭用エアコン保有台数の伸びが全国平均を大きく上回るようになった。直近の9年間では、雲南が10倍、吉林と遼寧が倍増を記録している。毎日経済新聞が24日までに伝えた。
各地のエアコン台数変化は、気候変動のトレンドを一定程度映し出す鏡だ。南方から北方まで熱波が全国を席巻し、7月に入り山東省煙台や江蘇省塩城など国内11地点で観測史上の最高気温を相次ぎ更新。河南省は1961年以来最も暑い7月を迎え、局地的に44.4度まで高まった。黒竜江省漠河でも35度超を観測している。
1998年当時の100世帯当たり都市部エアコン保有は平均20.01台を数え、全国トップの広東は71.05台で、これに重慶の68.33台、上海の68.20台、天津の44.80台、浙江の44.07台などが続いた。それ以降の25年間で順位は変動し、2023年時点で江蘇(全国最多の237.3台)と浙江(全国2位の220.2台)が急伸し、重慶の208.5台、広東の206.2台、上海の203.6台を上回った。
ただ、2015~23年の伸び率では、雲南、チベット、吉林がトップを走り、遼寧と黒竜江も上位を占めている。これら「避暑地」の需要急増は、気温急上昇の裏返しだ。今夏のエアコン販売額は、東北3省で前年同期比で7倍超に膨らんでいる。また東北3省のエアコン初購入世帯は6割増加した。全国では節電を意識し、省エネルギー性能の最も高い「新一級能効機種」の販売台数が82%も伸びたとされる。
「中国統計年鑑2024」によると、全国の100世帯当たりエアコン保有は145.9台(1世帯平均1.46台)に上る。最多の江蘇は237.3台に達し、これに浙江、重慶、広東、上海などが続く。トップ10には河南、北京、天津、福建、安徽も名を連ね、いずれも沿海部や経済発展地域だ。一方、従来は清涼な青海、チベット、黒竜江、吉林、雲南、貴州は30台未満にとどまる。特に新疆は夏の高温にもかかわらず乾燥と昼夜の大きな寒暖差でエアコン需要が少ない。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
各地のエアコン台数変化は、気候変動のトレンドを一定程度映し出す鏡だ。南方から北方まで熱波が全国を席巻し、7月に入り山東省煙台や江蘇省塩城など国内11地点で観測史上の最高気温を相次ぎ更新。河南省は1961年以来最も暑い7月を迎え、局地的に44.4度まで高まった。黒竜江省漠河でも35度超を観測している。
1998年当時の100世帯当たり都市部エアコン保有は平均20.01台を数え、全国トップの広東は71.05台で、これに重慶の68.33台、上海の68.20台、天津の44.80台、浙江の44.07台などが続いた。それ以降の25年間で順位は変動し、2023年時点で江蘇(全国最多の237.3台)と浙江(全国2位の220.2台)が急伸し、重慶の208.5台、広東の206.2台、上海の203.6台を上回った。
ただ、2015~23年の伸び率では、雲南、チベット、吉林がトップを走り、遼寧と黒竜江も上位を占めている。これら「避暑地」の需要急増は、気温急上昇の裏返しだ。今夏のエアコン販売額は、東北3省で前年同期比で7倍超に膨らんでいる。また東北3省のエアコン初購入世帯は6割増加した。全国では節電を意識し、省エネルギー性能の最も高い「新一級能効機種」の販売台数が82%も伸びたとされる。
「中国統計年鑑2024」によると、全国の100世帯当たりエアコン保有は145.9台(1世帯平均1.46台)に上る。最多の江蘇は237.3台に達し、これに浙江、重慶、広東、上海などが続く。トップ10には河南、北京、天津、福建、安徽も名を連ね、いずれも沿海部や経済発展地域だ。一方、従来は清涼な青海、チベット、黒竜江、吉林、雲南、貴州は30台未満にとどまる。特に新疆は夏の高温にもかかわらず乾燥と昼夜の大きな寒暖差でエアコン需要が少ない。
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