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  ニュース     2020/08/24 18:59

中国:業界世界TOPの宝武鋼鉄、太原鋼鉄も吸収へ 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国鉄鋼最大手を核とする業界再編が一段と進展する。宝武鋼鉄集団は今回、太原鋼鉄集団有限公司の経営権を掌握する見込みだ。山西省国有資産運営有限公司が保有する太原鋼鉄集団の株式51.0%を無償で取得する。太原鋼鉄集団傘下でステンレス生産を手がける太鋼不銹(000825/SZ)が21日に発表した。
 報道によれば、2019年の粗鋼生産量は、宝武が9500万トン超、太原鋼鉄が1090万トンに上る。経営統合後のグループ粗鋼生産は1億トンを超えそうだ。
 宝武鋼鉄は世界最大手に躍進した。宝武鋼鉄の陳徳栄・董事長によれば、2019年の粗鋼生産量は、宝武鋼鉄が9522万トンを記録し、これまで世界TOPを守ってきたアルセロール・ミッタル(8980万トン)を初めて超えている。
 宝鋼集団有限公司と武漢鋼鉄集団有限公司が再編し、宝武鋼鉄は2016年12月1日に上海で正式発足。粗鋼生産で世界2位に浮上した。19年9月、馬鋼控股有限公司をグループ傘下に収めている。19年末、重慶鋼鉄を実資質的な管理下に置いた。
 中国鉄鋼業の集約は遅れている。19年の生産実績では、上位4社グループの合算シェアが22.12%にとどまった。上位10社グループを合わせても36.82%に過ぎない。年産能力1000万トンを超える大手22社を足し合わせても52.38%に過ぎず、依然として低いと指摘された。


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