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  ニュース     2020/09/11 18:59

中国:主要自動車ディーラー10社、上半期は企業7割が赤字 無料記事

【亜州ビジネス編集部】 新型コロナウイルス禍に巻き込まれたことで、中国自動車ディーラーの経営悪化が進んでいる。10日付証券日報によると、自動車ディーラー主要10社のうち、今年上半期に7社が赤字計上した。中升控股(881/HK)、美東汽車(1268/HK)、ST厖大汽貿集団(601258/SH)が増収増益を達成したものの、広匯汽車服務(600297/SH)、永達汽車(3669/HK)、和諧汽車(3836/HK)、正通汽車(1728/HK)、中国潤東汽車集団(チャイナ・ルンドン・オート・グループ:1365/HK)、広匯宝信(1293/HK)、国機汽車(600335/SH)は損失に見舞われた。
 業界団体の中国汽車流通協会(CADA)によると、今年上半期に販売を拡大したディーラーは全体の21.5%、利益を計上できた企業は28.8%にすぎない。会社再建途上にある厖大汽貿に続いて、今年は正通汽車と潤東汽車が深刻な財務危機にある実態が明らかとなった。CADAは業界の課題として、メーカーの生産目標優先でディーラー側に在庫が積み上がること、小売価格下落で販売するほど赤字が増えること、販売店が過密で同一ブランド間で競争が起きることを挙げている。
 今年好調な企業は、高級車のディーラーのみだ。販売増を確保した21.5%のうち、6割は高級・輸入ブランドのディーラーが占める。上半期に10.1%増益を達成した中升控股は、高級ブランド車の販売台数が10万6000台と全体の53.8%を占めた。業界からは、「高級車は値下げ余地が一般の乗用車よりも大きいことが販売増の要因」との指摘が出ている。


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