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  ニュース     2020/09/11 18:59

韓国が中国アニメ提携模索、国際市場の開拓所望 無料記事

【亜州ビジネス編集部】 韓国の文化産業を担う公的機関である韓国コンテンツ振興院(KOCCA)が、アニメ・漫画分野で中国との提携を模索していく考えを示した。中国市場の大きさは魅力的であり、巨大な成長が見込めるためという。経済日報がこのほど伝えた。
 KOCCA北京ビジネスセンターの金相顕代表が7日、アニメ・漫画・ゲーム産業発展国際フォーラム上で述べている。韓国の同産業は市場が小さく、国際市場に目を向ける必要があると説明。テレビアニメ、3Dアニメーション、子供向けアニメ、CGアニメーション技術で中国と提携することが可能としたほか、中国の歴史や文化はアニメの無数の素材となり得ると評価した。
 2018年の韓国アニメ関連企業は509社、関連産業の従事者は5380人。それぞれ前年同期比で3.5%、4.2%ずつ増加する一方、市場規模は5.4%減の6293億ウォン(約562億3000万円)とマイナス成長を強いられたという。産業の付加価値額も0.1%減の2230億ウォンに低迷した。ただ、輸出額は20.5%増の1億7450万米ドル(約185億3000万円)に拡大した。輸入額は約788万米ドルと3.6%増えたものの、貿易黒字を1億6700万米ドルに積み上げている。
 韓国アニメ産業の主な輸出先は米国(52.6%)、欧州(18.9%)、次いで日本と中国だった。韓国側の輸入では、日本が786万米ドルと、97.5%を占めて最多。ユーザーの鑑賞プラットフォームはYouTubeやネットフリックスで、過去1年内に見た作品では「クレヨンしんちゃん」や「名探偵コナン」など、中国のユーザーにも親しまれている作品名が挙がっている。


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