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  ニュース     2020/08/17 18:59

中国:自動車など移動機械、19年の主要汚染物質排出は1603.8万トン 無料記事

 自動車をはじめとする移動機械の汚染排気量が中国で減少しつつある。機動車(エンジン付き車両)を源とした主要汚染物質4種の全国排出量は、2019年通年で合計1603万8000トンにとどまった。内訳は、一酸化炭素(CO)の771万6000トン、炭化水素(HC)の189万2000トン、窒素酸化物(NOx)の635万96000トン、微小粒子状物質(PM)の7万4000トン。機動車全体に占める自動車の汚染排出比率は、NOxで97.9%(622万2000トン)、PMで93.2%(6万9000トン)に上った。全国直轄市の排出量は、山東省、河北省、河南省、重慶市、上海市、北京市、天津市の順となっている。生態環境部が10日に発表した「中国移動源環境管理年報(2020)」で指摘した。
 全国の燃油消費量も、足もとで減少局面を迎えている。19年のガソリン消費は、前年比4.3%減の1億2101万7000トンに縮小した。軽油も3.5%減の1億5042万トンに停滞している。
 19年末時点の機動車保有は、中国全体で前年末比6.4%増の概算3億4800万台に拡大した。うち自動車は8.8%増の2億6000万台を数える。保有台数が100万台を超えた大都市は全国66カ所。うち30カ所で200万台を上回った。なかでも北京、重慶、蘇州、上海、鄭州、深セン、西安、武漢、東完、天津は300万台を超えている。
 一方、18年の機動車を源とした主要汚染物質4種の全国排出量は合計4065万3000トンに達した。内訳は、COの3089万4000トン、HCの368万8000トン、NOxの562万9000トン、PMの44万2000トン。機動車全体に占める自動車の汚染排出比率は、CO、NOx、PMがそろって9割超、HCが8割超に上っている。
 なかでもトラックの単位当たりNOx・PM排出量は、大型バスよりも目立って多い。なかでも大型トラックの汚染排出量が大きいという。一方、大型バスはCOとHCの汚染排出量が多い。


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