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  ニュース     2020/07/01 18:59

中国:6月「車ディーラー在庫指数」56.8、前月比2.6ポイント悪化 無料記事

 中国の新車販売市場で、ディーラー在庫の高止まりが持続している。中国汽車流通協会が6月30日に報告した2020年6月の「自動車ディーラー在庫早期警戒指数(VIA)」は56.8に上昇した(=悪化)。前月(54.2)比で2.6ポイント、前年同期(5.04)比では6.4ポイントずつ上昇した。依然として警戒ラインの50を上回る水準で推移し、2018年1月以来、30カ月連続で50を超えている。
 全国的な6月18日の販売促進キャンペーンは支援材料となったものの、各地の悪天候などが逆風。下旬から浙江省、福建省、江西省、湖南省、広東省、広西チワン族自治区、重慶市、貴州省などが豪雨に見舞われた。また、ディーラーの経営環境も芳しくない。地方政府、完成車メーカーが市場刺激策を用意したが、需要を喚起する効果は限定された。中間期の販売目標を意識し、各ディーラーは値下げ販売を強化した。利益が削られるケースが多いという。
 エリア別では、北部が59.2、東部が53.6、西部が58.1、南部が58.6となっている。それぞれ前月比で2.6ポイント、2.2ポイント、5.0ポイント、3.0ポイントずつ悪化した。
 ブランド別では、輸入車・高級車、合弁勢の在庫圧力が増している。6月のブランド別在庫圧力は、輸入車・高級車が前月比0.4ポイント上昇の52.7、合弁ブランドが5.5ポイント上昇の58.9、中国自主ブランド車が4.1ポイント低下の56.6ポイントで推移した。
 VIAはPMI(製造業購買担当者景気指数)の算出法と類似。50を下回ると自動車在庫が適正レベルにあることを示す。逆に数値が高いほど、需要の低迷、在庫圧力の上昇、経営圧力の増大を示唆する。


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