電気自動車（EV）に代表される新エネルギー車（NEV）に関して、河北省は2020年に最低でも3万台を普及させるとの目標を設定した。路線バス車両については、内燃機車の新規調達を禁止。新規調達・更新車両に占めるNEV比率を85％以上に引き上げるよう指導する。河北省新エネルギー自動車発展・推進応用作業指導チーム弁行室がこのほど、「2020年河北省NEV発展推進・応用作業要点」として発表した。
　20年のNEV普及・応用台数に関して、3万台を必達目標、5万台を努力目標に設定。省内の全保有台数を30万台に到達させると明示した。
　路線バス車両に関しては、石家荘市の中心部で全車両をNEVに更新する計画。省や市の共産党支部が新たに調達、または更新する公用車についても、100％NEVとする方針を定めた。また張家口市については、水素燃料電池バスの導入も奨励する。
　充電インフラ整備も加速。省内の充電スタンド数を1970カ所、充電器数を6万5625基に増やす計画だ。
　NEV産業の質的発展も推進する立場。自動車投資事業に対する管理を徹底する。内燃機車の生産能力増強プロジェクトを厳格に規制しながら、スマートカーのイノベーション発展システムの構築に注力していくとの指針を掲げた。イノベーション能力の融合を加速させて、EVや燃料電池車（FCV）など製品とその関連インフラの開発・実用化を後押しする。
　国の指導に呼応して、NEV支援の対象については、購入プロセスから使用プロセスへと移行する。各市街地の公共駐車料金でNEVを優遇するなどの差別化政策を研究していくと通知した。
　19年末時点のNEV保有は、中国全体で381万台を数える。前年末比で120万台増加し、自動車全体に占める比率が1.46％に上昇した。うち純電気自動車は310万台。新エネ車全体の81.19％を占めた。新エネ車の純増台数は、2年連続で100万台を超えている。


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