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  ニュース     2020/08/31 18:59

中国:蘇州高新区の日系企業、チャーター便で50社従業員到着 無料記事

【亜州ビジネス編集部】 江蘇省の蘇州高新技術産業開発区(蘇州高新区)に、日系企業の従業員らが戻り始めている。8月27日には成田空港から蘇南碩放国際空港に、新型コロナウイルス流行以来初のチャーター便が到着。企業や日本人学校にも再開の兆しが見え始めている。中国メディアがこのほど伝えた。

 今回のチャーター便は、コロナ流行後に日系企業の従業員の渡航が難しくなったことを受け、高新区が蘇州日商業倶楽部と連携して手配。日系企業50社の幹部や技術スタッフ98人が搭乗した。これらは2020年上半期に新工場の建設、生産設備の導入、高付加価値の生産ラインの増設、研究開発(R&D)などを手がけた企業。従業員らは到着後、14日間の隔離観察期間に入る。

 同区は従業員の家族帯同を推進してきた。今回のチャーター便では、一家で蘇州に戻る従業員の姿も見られた。空港には小児科医も待機しており、受け入れ態勢を整備。外国人家族のビザ規制緩和に伴い、蘇州日本人学校は登校手続きの諸注意などを呼びかけている。

 蘇州高新区は長江デルタ地域から全国区で日系企業の集積地として知られ、589社が進出した。投資額は累計200億米ドル(約2兆1120億円)に上る。1〜6月にかけた今年上半期に、日系企業の対中直接投資は前年同期比で390%も拡大した。拠点の再稼働率は足もと100%に達したている。




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