【亜州ビジネス編集部】今年3月の輸出入総額は、中国全体で前年同月比34.2％増の4684億7000万米ドル（約51兆3610億円）に膨らんだ。うち輸出は30.6％増の2411億3000万米ドル。プラス成長を維持したものの、市場予想（38.0％増）を下回る伸びとなった。一方、輸入は38.1％増の2273億4000万米ドルに伸び、増加率は市場予想（24.4％増）を上回った。貿易収支は138億米ドルの黒字となっている。海関総署（税関）が13日発表した。
　1〜3月の累計では、輸出入総額が38.6％増の1兆3036億米ドル。うち輸出は49.0％増の7099億8000万米ドルに伸びた。輸入は28.0％増の5936億2000万米ドル。貿易黒字は1163億5000万米ドルで推移している。
　一般貿易の輸出入総額（人民元ベース）は、1〜3月に前年同期比32％増の5兆1900億人民元。輸出入全体に占める割合は61.2％となり、前年同期に比べて1.3ポイント拡大した。うち輸出は43.4％増の2兆7900億人民元、輸入は20.8％増の2兆4000億人民元だった。
　相手国・地域別の輸出額（米ドルベース）は1〜3月に軒並み拡大。米国が74.7％、欧州連合（EU）が56.7％、香港が47.5％、台湾が37.6％、韓国が37.4％、アセアンが37.1％、インドが37.0％、日本が30.6％ずつ増加。アセアンは20年から対中国輸出入額でEUを上回り、中国最大の貿易相手となっている。
　品目別の輸出額（人民元ベース）は、輸出全体の60.3％を占める機械・電力設備の輸出額が1〜3月に前年同期比43％増の2兆7800億人民元。うち携帯電話機が38.5％増、自動車が98.9％増となった。ほかマスクを含む紡織品の輸出額が30.6％増加している。


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