中国国家鉄路局のチーフエンジニア、厳賀祥氏は23日、来年から始まる第14次5カ年計画（2021〜25年）期間における鉄道分野の重点任務について、最高時速600キロの超高速リニアモーターカーや最高時速400キロの高速鉄道などを巡り、コア技術面でのブレークスルーを図ることを挙げた。このほか、鉄道分野の「走出去（海外進出）」も継続し、国際協力、設備・技術輸出などを強化していく方針を示している。複数メディアが伝えた。
　国務院新聞弁公室が23日に開いた記者会見で述べたもの。厳氏によると、中国の鉄道営業距離は20年末時点で14万6000キロ、うち高速鉄道が3万8000キロに達する見通しだ。地域別では、中西部の営業距離が9万キロに届く見込みという。
　最高時速600キロの超高速リニアを巡っては、鉄道車両製造の中国最大手、中国中車（CRRC：1766/HK）が2019年5月、試験車両を完成させた。20年6月には、上海市内の同済大学に設けられたリニア試験線でのテスト走行に成功している。


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