購買能力をつけた「Z世代」（1995〜2009年生まれ）が消費の中心に躍進した。インターネット世代で、実家からの独り立ちを始める年齢でもあり、従来になかった小型家電類はこの世代の消費に支えられている。工人日報が27日付で伝えた。
　市場調査会社の奥維雲網（AVC）によると、電気ポットやジューサー、電磁調理器などの小型キッチン家電の販売額は、2020年に全国566億3000万人民元（約9510億円）まで拡大している。うちオンライン販売は、前年同期比9.4％増の366億人民元（65％）に伸びた。
　企業情報検索サイト天眼査の情報では、中国の小型家電関連企業足元で108万社を数える。うち7割超は設立5年内だ。過去5年では、型家電関連企業数が年率15％以上も増えている。
　Z世代はネットの影響を強く受けて育った。最年長でも26歳であり、一人暮らしなどで実家からの独立を果たし始めたばかり。結婚や子育てはまだ少ない。消費の特徴は自分の要求を叶えたがり、体験をより重視し、自分を発揮できる場所での個性的な商品やサービスを好む。伝統的なガス器具による調理にも慣れていないだけに、多機能型の調理家電が選好された。今後の収入や消費能力の向上につれ、家具や自動車、教育などの消費を大きく支えるとみられている。



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