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  ニュース     2020/12/14 19:00

テンセント「王者栄耀」11月収入は6割増、世界トップに返り咲き 無料記事

 インターネットサービス中国最大手、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)のモバイルゲーム「Honor of Kings(王者栄耀)」が引き続き人気を集めている。米アプリ分析会社センサータワーのデータによると、「Honor of Kings」の課金収入は世界全体で今年11月に前年同月比62.5%増の2億3000万米ドル(約240億円)に達した。米哈遊(miHoYo)の「Genshin Impact(原神)」を追い抜き、2カ月ぶりの首位獲得となっている。複数メディアが14日までに伝えた。
 「Honor of Kings」の課金収入のうち、エリア別では中国が96.4%と大部分を占めた。ほか台湾が1.4%、タイが1.0%となっている。一方、前月に1位だった「原神」は課金収入1億4300万米ドルで3位に転落。2位に入ったのはテンセントの「PUBG Mobile」(中国版「和平精英」も含む)で、課金収入は前年同月比3.8%増の1億7380万米ドルだった。
 対戦型ゲームの「Honor of Kings」は2015年11月にリリースされた。その人気ぶりは一時社会現象にもなり、政府系メディアが青少年の「ゲーム中毒」への懸念からテンセントを名指し批判する事態にまで発展した。このため、テンセントは17年に「健康系統(健康システム)」と呼ばれる未成年規制を導入している。
 テンセントはネット・モバイル関連の付加価値サービス、ネット広告、Eコマースを収益の柱とする。看板商品のIM「QQ」で築いた膨大な顧客基盤とブランド力を背景に、SNS、ミニブログ、オンラインゲームなど次々と新分野を開拓してきた。足元では、スマホ向けメッセージアプリ「微信(ウィーチャット)」の利用者が12億人を突破。同サービスを基盤に、各事業の収益を伸ばしている。


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