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  ニュース     2021/02/17 19:00

中国:映画興行収入が年初来で100億元突破、20年全体の5割規模に 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国の映画産業が新型コロナウイルス禍からの回復基調を鮮明化させている。春節(旧正月)連休の好調もあり、2021年の興行収入は年初来ですでに100億人民元(約1640億円:前売り券を含む)を突破した。これは20年通年の興行収入(204億1700万人民元)の約半分に相当する規模。年初来の観客動員数は延べ1638万人に達したという。香港メディアが17日伝えた。
 コロナ流行防止のため、中国政府が帰省自粛を呼び掛けていることもあり、春節連休(11〜17日)に映画館に足を運ぶ人が増えているという。映画情報プラットフォームの「灯塔専業版」によると、16日午後8時56分時点で、前売り券を含む連休中の興行収入は70億人民元を超過。春節連休の興行収入としては、19年の58億人民元を上回り、過去最大となることが確実だ。中でも人気を集めている作品は、日本の俳優陣も参加する「唐人街探案3(邦題:僕はチャイナタウンの名探偵3)」。興行収入は同時点で33億6000万人民元に達している。同作品は昨年の春節に公開予定だったが、新型コロナウイルス流行で延期されていた。
 中国電影家協会の尹鴻・副主席によると、今年の春節は帰省自粛の影響に加え、連休中に封切りされた映画が多いこと、チケット価格が引き上げられたことも興行収入の増加につながっているという。
 なお、コロナ禍の影響で20年通年の興行収入は204億1700万人民元と、19年実績(642億6600万人民元)の3分の1以下にとどまった。ただ、厳しい中にあっても国産映画が躍進。国産映画の興行収入が全体の8割を占め、国内の興行収入ランキングをほぼ独占した。


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