ニュース 2020/10/30 19:00
アント上海IPOは公募倍率872倍、申込規模はA株過去最大
産業・企業
阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)傘下の金融サービス会社、マ蟻科技集団(アント・グループ:6688/HK、688688/SH)は10月29日、上海マーケットでの新規株式公開(IPO)の公募倍率が872.31倍に達したことを明らかにした。公募価格(68.80人民元)で試算すると、個人投資家からの申込金の規模は19兆500億人民元(約297兆円)に達し、A株市場で過去最大となる。引き合いが強かったことから、個人投資家向けの割当比率は4→18%に引き上げられた。
アントは今回、上海のハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」と香港マーケットへの同時上場を計画。香港では30日まで公募を実施し、11月5日にメインボード上場を果たす予定だ。現地メディアによると、29日夕方の時点で一般投資家の応募額は4157億香港ドル(約5兆円)、公募倍率は123倍に達したと報じられている。
これまでの報道によると、両市場でのIPO調達資金は約345億米ドル(約3兆6000億円)に達する見通し。2019年12月に上場したサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコを上回り、世界で過去最大のIPOとなる運びだ(アラムコの調達額は294億米ドル)。
2004年設立のアント・グループは、中国最大の電子決済プラットフォーム「支付宝(アリペイ)」を展開。「アリペイ」の年間アクティブユーザー数は10億人を突破し、8000万超の店舗が「アリペイ」を決済手段として導入している。デジタル決済サービスの中国国内での取引総額は2020年6月までの1年間で118兆人民元(約1840兆円)に達した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
アントは今回、上海のハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」と香港マーケットへの同時上場を計画。香港では30日まで公募を実施し、11月5日にメインボード上場を果たす予定だ。現地メディアによると、29日夕方の時点で一般投資家の応募額は4157億香港ドル(約5兆円)、公募倍率は123倍に達したと報じられている。
これまでの報道によると、両市場でのIPO調達資金は約345億米ドル(約3兆6000億円)に達する見通し。2019年12月に上場したサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコを上回り、世界で過去最大のIPOとなる運びだ(アラムコの調達額は294億米ドル)。
2004年設立のアント・グループは、中国最大の電子決済プラットフォーム「支付宝(アリペイ)」を展開。「アリペイ」の年間アクティブユーザー数は10億人を突破し、8000万超の店舗が「アリペイ」を決済手段として導入している。デジタル決済サービスの中国国内での取引総額は2020年6月までの1年間で118兆人民元(約1840兆円)に達した。
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