【亜州ビジネス編集部】中国デジタルゲーム市場の伸びが鈍化しつつある。今年第1四半期の売上高は、業界全体で前年同期比38億3200万人民元（5.3％）増の770億3500万人民元（約1兆2800億円）規模に上った。前四半期との比較では9.0％増えている。ただ、ユーザーの総数は頭打ち気味だ。今年3月時点の国内ユーザーは、前月比で100万人（0.16％）減の概算6億6650万人に停滞している。中国音楽映像・数字出版協会ゲーム出版作業委員会がこのほど報告した。　

　うちモバイルゲームの第1四半期売上高は、前四半期比8.6％増の588億3000万人民元に上る。ゲーム売上高全体の76.37％を占めた。ダウンロード版PCゲームは12.10％増の150億9600万人民元に拡大している。元旦、春節（旧正月）の影響で1人当たりゲーム時間が増えた。ゲーム売上高全体に占める比率は19.60％となっている。

　半面、ブラウザゲームは13.67％減の15億3300万人民元に落ち込んだ。ゲーム売上高全体に占める比率は1.99％にまで縮小している。

　2020年の中国ゲーム市場売上高は、前年比20.7％増の2786億8700万人民元に達した。ゲーム市場の成長率は2018〜19年にかけて低調だったが、新型コロナウイルス流行による巣ごもり消費需要を追い風に20年は勢いを取り戻している。


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