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  ニュース     2021/03/09 19:00

中国:2月乗用車小売117.7万台、コロナ反動で4.7倍に=乗聯会 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】全国乗用車市場信息聯席会(乗聯会)は9日、今年2月の乗用車小売台数が狭義ベース(マイクロバスを除く)で前年同月比371.9%増の117万7000台に拡大したと発表した。増加率は前月の25.7%から大きく加速し、8カ月連続でプラス成長を維持。新型コロナウイルス流行の影響で、比較対象となる前年同月の実績が低かった反動が大きいとみられる。コロナ流行前の2019年2月との比較では0.3%増という水準だった。
 前月比では45.5%減少。乗聯会によると、この下げ幅は例年2月とほぼ同水準だ。今年は春節(旧正月)連休がやや遅かったが、新エネルギー車(NEV)販売は好調。一方で、ガソリン車の需要は弱かったという。
 車種別の2月小売台数は、セダンが前年同月比345.1%増の55万8000台、MPV(ミニバン)が240.7%増の6万3000台、スポーツ用多目的車(SUV)が426.7%増の55万6000台に伸びた。前月比では、セダンが47.2%減、MPVが44.4%減、SUVが43.8%減で推移している。マイクロバスを含む広義ベースでは、全体の小売台数が前年同月比368.4%増の119万4000台(マイクロバスは210.1%増の1万7000台)だった。
 1〜2月の累計では、狭義ベースの小売台数が前年同期比69.6%増の333万8000台。広義ベースでも69.6%増の337万5000台だった。コロナ前の19年同期との比較では、ほぼ横ばいの水準。ただ、20年下半期の推移と比べれば、やや弱さが見られた。今年の春節連休は帰省自粛の動きが広がったことが影響したという。
 メーカー別の2月国内小売ランキング(狭義ベース)は、一汽大衆が11万8000台で首位をキープ。2位以下には、上汽大衆の9万9000台、重慶長安汽車の9万7000台、上汽通用の7万9000台、吉利汽車の7万台、長城汽車の6万8000台、上汽通用五菱の6万6000台、東風日産の6万4000台、広汽豊田の5万1000台、一汽豊田の4万9000台が続いた。
 このほか、NEV乗用車の卸売台数は、2月単月ベースで前年同月比640.2%増の10万台。増加率は前月の290.6%から加速した。ただ、前月比では39.5%減少している。種類別では、電気自動車(EV)が前年同月比624.3%増の8万4000台、プラグインハイブリッド車(PHV)が737.5%増の1万6000台。メーカー別では、上汽通用五菱が2万819台、テスラ中国が1万8318台、比亜迪(BYD)が1万245台と好調だった。


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