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  ニュース     2020/10/09 19:59

中国家電大手の長虹電器、業務多角化で成長持続 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国の代表的な家電メーカー、四川長虹電器(600839/SH)を傘下に擁する四川長虹電子控股集団有限公司が業務多角化を推進している。産業用インターネット、IoT(モノのインターネット)の導入によって従来型製造からスマート製造への変革を推進し、多くの分野で成果を実現。長虹控股の各事業が売上高全体に占める割合は2019年、スマート家電が32%に低下する一方、コアデバイスが16%、IT(情報技術)サービスが27%、サプライチェーンサービスが18%、新興分野(新エネルギーなど)が7%などに拡大している。9日付経済日報が報じた。
 グループの傘下企業は、コネクタと部品の年産量1億セットに上る四川華豊企業集団有限公司が今年5月、エベレスト山頂の第5世代(5G)通信環境構築で設備保証を行った。
 四川愛聯科技有限公司(AI-Link)は中国最大のIoTモジュールサプライヤーに躍進。国内で初めて超小型5G通信モジュールの製造を手掛けた。
 四川長虹電源有限責任公司は、時速600キロメートルの高速リニアモータカーの試験車両に蓄電池セットを供給している。
 データストレージ分野の国内リーディングカンパニーである長虹佳華控股有限公司は9月10日、スマートコミュニケーションプラットフォームを手掛ける騰訊企点(SCRM)のクラウドコールセンターへの製品供給で同社と戦略的提携を結んだ。
 長虹グループは現在、「6大事業群と直属子会社1社」の枠組みで運営されている。改革と業務多角化をさらに推進する戦略だ。120億人民元(約1890億円)を投じ、四川省綿陽市に「1つの本部と3大スマート園区」を設置する計画という。先進製造拠点の設置を通じ、世界水準の電子情報産業クラスターとして機能させる構想だ。


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