ニュース 2025/07/07 14:16 NEW!!
中国:幼児がアメーバ性髄膜脳炎に感染、致死率98% 
リスク管理・社会
【亜州ビジネス編集部】中国でこのほど、幼児がアメーバ性髄膜脳炎を発症し、意識障害などの重い症状が確認されていることが分かった。インターネットやSNS上では、「5歳の女児がプールや温泉の利用後に体調を崩し、アメーバ性髄膜脳炎と診断された」との投稿が拡散。女児は6月下旬に昏睡状態となり集中治療室で治療を受けており、病状は深刻とされる。新京報が1日付で報じた。
検査で検出されたのは、アメーバの一種「フォーラーネグレリア」。中国では感染例が年間数件に限られ、患者の多くは幼児や青少年だという。この原虫は湖沼や温泉などの淡水環境に生息し、主に鼻腔を通じて嗅覚神経から脳内へ侵入。発症すると高熱、激しい頭痛、嘔吐、嗅覚・味覚障害などを引き起こし、急速に重篤化する。
過去にも中国では同様の症例が報告されており、2023年には貴州省で6歳児、22年には浙江省で小学生が感染。いずれも淡水での水遊び後に発症していた。フォーラーネグレリアの感染症は、中国のほか、米国、英国、オーストラリア、南米、東南アジア、アフリカなどでも確認されている。
アメーバ性髄膜脳炎は初期症状が一般的なウイルス性や細菌性髄膜炎に類似するため、早期診断が難しい。致死率は98%とされ、発症後1週間以内に急速に悪化するケースが多い。なお、同原虫は人から人への感染はせず、消化管から侵入することもない。
医療専門家は、「感染は極めて稀だが、特に夏場の淡水での遊泳時には注意が必要」と指摘。予防策として、川や湖での潜水を避けることや、非加熱の水で鼻をすすがないことが呼びかけられている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
検査で検出されたのは、アメーバの一種「フォーラーネグレリア」。中国では感染例が年間数件に限られ、患者の多くは幼児や青少年だという。この原虫は湖沼や温泉などの淡水環境に生息し、主に鼻腔を通じて嗅覚神経から脳内へ侵入。発症すると高熱、激しい頭痛、嘔吐、嗅覚・味覚障害などを引き起こし、急速に重篤化する。
過去にも中国では同様の症例が報告されており、2023年には貴州省で6歳児、22年には浙江省で小学生が感染。いずれも淡水での水遊び後に発症していた。フォーラーネグレリアの感染症は、中国のほか、米国、英国、オーストラリア、南米、東南アジア、アフリカなどでも確認されている。
アメーバ性髄膜脳炎は初期症状が一般的なウイルス性や細菌性髄膜炎に類似するため、早期診断が難しい。致死率は98%とされ、発症後1週間以内に急速に悪化するケースが多い。なお、同原虫は人から人への感染はせず、消化管から侵入することもない。
医療専門家は、「感染は極めて稀だが、特に夏場の淡水での遊泳時には注意が必要」と指摘。予防策として、川や湖での潜水を避けることや、非加熱の水で鼻をすすがないことが呼びかけられている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。