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  ニュース     2025/08/14 13:37 NEW!!

中国:「チクングニア熱」流行、広西を最高リスク区域に格上げ 無料記事

【亜州ビジネス編集部】中国の国家疾病予防管理局は12日、2025年版の「チクングニア熱防止・管理技術指南」を公表し、広西チワン族自治区をチクングニア熱の流行リスクが最も高い「防止・管理1類地区」に格上げした。既に指定されている広東、浙江、福建、海南、雲南と合わせ、計6省区が1類に区分された。各地では媒介となる蚊の駆除や侵入防止策などの感染防止措置が強化されている。極目新聞など複数の中国メディアが伝えた。

 チクングニア熱はチクングニアウイルスによる急性伝染病で、主にネッタイシマカやヒトスジシマカが媒介する。感染経路や流行の特徴はデング熱やジカウイルス感染症に似ており、ヒトからヒトへの直接感染は起きないが、「ヒト→蚊→ヒト」の循環で拡散する。感染すると、ごくまれに出血や脳炎、脊髄炎などの重い合併症を引き起こし、死に至ることもある。

 チクングニア熱「防止・管理1類地区」の定義は、媒介蚊の活動期間が長く、過去に地元感染例が多く報告され、集団感染の発生リスクが高い地域。中国本土でのチクングニア熱の確定患者は既に8000人を超え、マカオや香港、台湾にも拡大している。国内では広東のほか、北京や湖北、湖南などでも患者が確認されている。

 ただ、広東省当局によると、同省では直近1週間の新規患者数が連続して減少。感染の中心地である仏山市の流行は抑制傾向にあるという。


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