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  ニュース     2021/03/22 19:00

中国:吉利グループ動力電池工場、5000億円で江西省に整備 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】傘下の吉利科技集団を通じ、民営自動車メーカー大手の浙江吉利控股集団が電気自動車向け動力電池の大規模生産に乗り出す見込みだ。吉利科技集団はこのほど、江西省南部のカン州市経済技術開発区と現地投資の覚書に締結。総額300億人民元(約5000億円)を投じ、静電能力ベースで年産能力42GWh(4200万kWh)の動力電池生産拠点を整備することなどで合意している。毎日経済新聞が22日付で伝えた。
 三元系のリチウムイオン二次電池を量産する。吉利の商用車に搭載する予定だ。
 85億人民元(うち固定資産投資45億人民元)を投資する第1期事業プロジェクトは、年産能力12GWhを想定する。215億人民元(うち固定資産投資115億人民元)の第2期事業プロジェクトは、30GWhの工場を建設する計画だ。第1期で面積500ムー、第2期で1000ムーの工業用地を使用する。契約の当日、孚能科技(カン州)股フン有限公司の幹部も参加した。 
 浙江吉利は1997年に自動車事業に新規参入。傘下に香港上場の吉利汽車HD(175/HK)などを擁する。近年は海外市場の開拓に向け、積極的に買収を実施。10年8月には、米フォード・モーターから乗用車大手ボルボ・カーを買収した。13年には「ロンドンタクシー」で有名な英ロンドン・タクシー・カンパニーも傘下に収めている。17年9月、マレーシア同業プロトンへの出資を完了。同年12月、トラックメーカー大手ボルボなどを擁するABボルボの株式8%を取得すると発表した。


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