ニュース 2021/02/05 19:00
中国:シノバック製ワクチン、高齢者も「安全・良好な結果」
産業・企業
【亜州ビジネス編集部】中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)はこのほど、自社が開発した新型コロナウイル感染症ワクチン「克爾来福(CoronaVac:コロナバック)」について、高齢者を対象とした臨床試験で安全かつ良好な結果を得られたと英医学誌「ランセット」上で発表した。60歳以上の健康なボランティアを対象とした臨床試験で、90%以上の抗体産生率を確認したとしている。香港メディアが6日伝えた。
シノバックによると、臨床試験は昨年、河北省で60歳以上の健康なボランティア400人超を対象に行われた。72人が参加した第1相試験(フェーズ1)では、2回の接種を経て抗体産生率が95.7〜100%を記録。第2相試験(フェーズ2)には350人が参加し、90.7〜99%の抗体産生率を確認したという。
また、ワクチン接種後28日以内に、約2割の人が軽度または中度の副反応を訴えた。中でも最も多かったのは、接種部位の痛みだった。
シノバック製ワクチンはこれまでに、ブラジル、チリ、インドネシアなどで緊急使用承認を得ている。中国国内では今月3日、当局に上市申請が受理されたことを明らかにした。
なお、コロナワクチンを巡っては、英アストラゼネカなどが開発したワクチンを巡り、65歳以上の高齢者に対する有効性のデータが不足しているとして、当面、高齢者への接種を控えるよう求める勧告が各国で相次いでいる。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
シノバックによると、臨床試験は昨年、河北省で60歳以上の健康なボランティア400人超を対象に行われた。72人が参加した第1相試験(フェーズ1)では、2回の接種を経て抗体産生率が95.7〜100%を記録。第2相試験(フェーズ2)には350人が参加し、90.7〜99%の抗体産生率を確認したという。
また、ワクチン接種後28日以内に、約2割の人が軽度または中度の副反応を訴えた。中でも最も多かったのは、接種部位の痛みだった。
シノバック製ワクチンはこれまでに、ブラジル、チリ、インドネシアなどで緊急使用承認を得ている。中国国内では今月3日、当局に上市申請が受理されたことを明らかにした。
なお、コロナワクチンを巡っては、英アストラゼネカなどが開発したワクチンを巡り、65歳以上の高齢者に対する有効性のデータが不足しているとして、当面、高齢者への接種を控えるよう求める勧告が各国で相次いでいる。
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