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  ニュース     2020/11/02 19:00

蒙牛とコカ・コーラ中国合弁が安徽省で発足、21年3Q生産開始へ 無料記事

 中国の乳製品メーカー大手、中国蒙牛乳業(2319/HK)と米コカ・コーラとの中国合弁会社が10月28日、安徽省の蚌埠五河経済開発区で発足した。合弁会社の社名は「可牛了乳製品有限公司」。主にパスチャライズド牛乳(低温殺菌牛乳)の生産、販売を手掛ける予定だ。五河県政府日よると、総投資額は21億人民元(約330億円)で、うち第1期として5億人民元の投資を予定。2021年第3四半期(7〜9月)の生産開始を予定している。複数メディアが2日までに伝えた。
 蚌埠市には、蒙牛傘下の中国現代牧業(1117/HK)が大規模牧場を保有。同牧場の原料乳生産量は1日当たり600トン余りに達する。合弁会社は同牧場から原料を調達する計画だ。
 一方のコカ・コーラは今年1月、栄養の豊富な高級ミルクブランド「フェアライフ(Fairlife)」の残余権益を取得。「健康増進」を意識した製品構成を目指す方針を打ち出している。
 蒙牛は「低温ヨーグルト」の販売で15連続中国トップを走っているものの、ライバル企業である内蒙古伊利実業集団(600887/SH)の経営規模には達していない。2019年の売上高は、業界首位の伊利が902億2000万人民元(約1兆4100億円)に達するのに対し、蒙牛は790億3000万人民元だった。売上高の差は、100億人民元を超えている。
 蒙牛は酪農地帯の内モンゴル自治区を拠点とし、牛乳生産で国内首位。UHT(超高温滅菌)牛乳、ヨーグルト、アイスクリームなど各種乳製品を生産する。生産拠点数は43カ所(うち海外3カ所)、年産能力は975万トン(20年6月末)。09年7月、政府系食品大手の中糧集団(コフコ)が筆頭株主となった。外資取り込み。デンマーク同業アーラ・フーズ、仏食品大手ダノンの出資を受け入れた。


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