中国の自動車貨物輸送量は速報ベースで、2020年1〜11月に前年同期比1.2％減の308億9162万トンに縮小した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、年初に各地で都市封鎖や交通規制が実施された影響を引きずっている。全国31省・自治区・直轄市のうち、16カ所がプラス成長を確保したものの、残り15カ所で前年割れが続いた。ただ、全体の減少率は1〜10月の2.4％から縮小している。交通運輸部が21日発表した。
　減少率は新疆ウイグル自治区が44.1％で最大。ほか、新型コロナ感染拡大の中心地となった武漢市を省都とする湖北省が24.3％減となった。また、上海市が10.4％減、黒竜江省が7.7％減と下げが大きい。一方、重慶市が10.3％増、湖南省が6.3％増、江蘇省と浙江省が各5.5％増などとなっている。
　1〜11月の自動車旅客数は、前年同期比47.6％減の62億8793万人。減少率は1〜10月の48.6％からやや縮小した。31省・自治区・直轄市すべてで減少し、うち新疆ウイグル自治区が69.9％減と最大の下げを記録。湖北省（↓69.2％）、河北省（↓67.6％）、貴州省（↓61.3％）、山東省（↓60.9％）、黒竜江省（↓59.7％）、上海市（↓58.2％）も大きく落ち込んだ。
　1〜11月の道路建設投資額（実行ベース）は、前年同期比11.5％増の2兆2569億678万人民元（約35兆6390億円）。増加率は1〜10月の12.0％からやや縮小した。内訳は東部が11.7％増の7416億6225万人民元、中部が9.1％増の4692億8903万人民元、西部が12.5％増の1兆459億5550万人民元だった。


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