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  ニュース     2021/02/25 19:00

レアアース市場で中国の存在感低下か、生産シェア58%に縮小 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】世界のレアアース市場で、中国の存在感が低下しているもようだ。各国が「脱中国依存」の動きを進める中、世界のレアアース生産量に占める中国のシェアは2010年時点の98%から、2020年には58%まで低下した。一方、オーストラリアのマウント・ウェルド、米国のマウンテン・パスの両鉱山が世界供給量の約4分の1を占める規模に拡大している。
 ブルームバーグ通信が23日、コラムニストの見解を伝える中で報じたもの。中国がレアアースを「外交カード」として利用していることについて、同コラムニストは「各国によるサプライチェーンの多元化を促すことになる」とし、中国にとってはマイナスの結果をもたらすと指摘した。
 同コラムニストによると、例えば2010年に日中間でレアアース摩擦が起こった際、日本はオーストラリアのライナスに低金利で融資し、中国に依存しないサプライチェーンを構築した。さらに米国防総省は今年2月、ライナスによるテキサス州でのレアアース分離精製施設の建設計画に資金援助することを決定している。


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