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  ニュース     2021/06/15 19:00

中国:広東原発で放射線漏れか、会社側は「正常値」強調 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】原子力発電で中国最大手の中国広核電力(CGNパワー:1816/HK)傘下の台山原子力発電所(広東省江門市)から放射性物質が漏れ、周辺地域の放射線量が高まっていると報じられている。同原発の建設・運転に協力するフランスの原子炉製造会社「フラマトム」が明らかにした内容として、米CNNテレビが14日伝えた。ただ、台山核電電合営有限公司の運営する台山原発は、「周辺の放射線量は正常値の範囲内」とのコメントを発表している。
 CNNによると、フラマトムは同原発について「切迫した放射性物質の脅威がある」として米政府に警告し、支援を求めた。外国企業であるフラマトムが提携先の国有企業の承認を得ず、一方的に米政府に支援を求めたのは異例。ただ、米国家安全保障会議(NSC)は会議を開き、対応を協議したが、現時点では「危機的な状態には達していない」との判断を示したという。
 台山原発の発表によると、原子炉2基は正常に稼働し、「安全規則と技術上の要求をすべて満たしている」という。同原発は出力175万キロワット(kW)の欧州加圧水型炉(EPR)2基が設置され、1号機は2018年12月、2号機は19年9月に商業運転を開始している。


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