米調査会社IDCは4日、中国の拡張現実（AR）、仮想現実（VR）の市場規模（製品・サービス支出）について、2020年末段階で前年比72.1％増の約66億米ドル（約7000億円）に達するとの予測を発表した。世界全体の市場規模120億7000万米ドルの55％に当たる。20年から24年まで5年間の複合成長率（CAGR）は47.1％で世界平均の54.0％を下回る見通しだ。

　20年の中国VR/AR支出規模は、分野別で消費者が最大の52％を占め、ディストリビューション・サービスが17.6％、公共部門が15.1％、製造・リソースが11.5％で続く。この他、インフラ建設が2.4％、金融が1.4％となる見通しという。

　IDCは今後5年の見通しについて、VRゲームのシェアがさらに高まると分析。20年の市場規模は27億2000万米ドルに膨らむと予測した。　

　また、新型コロナウイルスの流行によって、授業や家庭内インターテインメント、健康診断、在宅ワークなどの用途でVR/ARが注目を受けると指摘。需要はさらに拡大するとの見通しを示した。



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