英国政府は、第5世代（5G）通信網から中国通信設備最大手、華為技術（ファーウェイ）の製品を2027年までに排除することを決めたのに続いて、5G機器のファーウェイから他社製品への切り替えに2億5000万ポンド（約350億円）の支出を計画している。ブルームバーグが26日報じた。

　リシ・スナク財務相が25日、「安全で強力な5Gネットワーク」構築に向けて2021年度にまず5000万ポンドを支出する計画を公表している。デジタル・文化・メディア・スポーツ相のオリバー・ダウデン氏は、競争の減少が引き起こす安全性と価格上昇懸念への対策に言及。サプライヤーを増やすためのタスクフォースを立ち上げ、年末までに詳細を公表すると語った。

　米国政府がファーウェイのセキュリティリスクを警告して以降、英国では大手通信事業者のBTグループやCKハチソン・ホールディングス傘下のスリーUKがノキアやエリクソンと調達契約を結んでいる。一方、サムスン電子など他の海外大手設備業者は、現時点で英国通信キャリアの規格に合う設備を供給しておらず、契約に至っていない。　



内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。