【亜州ビジネス編集部】江蘇省初の“カーボン排出ゼロ”を謳った工業団地が19日に発足した。無錫高新技術開発区（無錫高新区）・太湖湾科創城に位置する「無錫零炭科技産業園」は、国策に沿って環境重視の企業群を誘致する計画。総面積約24平方キロメートルに低炭素化中核エリア、低炭素化産業園、低炭素化住宅団地を整備する。中国新聞網などが伝えた。
　無錫高新区は進出企業の間で省エネルギー化が進んでいる。単位当たりGDP（1万人民元）のエネルギー消費量は、2020年に石炭換算でわずか0.205トンと少ない。先進諸国と同レベルにまで追いついた。
　「低炭素化」企業の総数は、足元で300社を超える。これらの年間売上高は600億人民元（約1兆200億円）を上回った。この日は国網電双創低炭産業プロジェクト、中金協キン炭中和産業投資基金プロジェクト、無錫市低炭研究院など20件の現地投資契約を交わしている。
　無錫零炭科技産業園は2025年末までに炭素排出削減関連のハイテク企業1000社以上を誘致する予定だ。エネルギー管理、低炭素化資産管理のプラットフォームを立ち上げる。


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