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  ニュース     2021/05/21 19:00

テンセントは1〜3月期に65%増益、ゲーム収入伸び鈍化(詳報) 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)は20日引け後、2021年第1四半期(1〜3月)の業績を発表し、純利益が前年同期比65%増の477億6700万人民元(約8080億円、希薄化後EPS:4.917人民元)に達したと報告した。特殊要因を除く調整後の純利益(非IFRS)は22%増の331億1800万人民元。売上高は25%増の1353億300万人民元だった。
 売上高は市場予想(1337億人民元)を上回ったものの、主力のスマートフォンゲーム事業で収入の伸びが鈍化。調整後純利益は市場予想(347億人民元)をやや下振れた。ゲーム収入の減速については、新型コロナウイルス流行による「巣ごもり消費」の影響で前年同期に大幅増収となっていた反動が大きいと指摘されている。
 スマホゲームでは、人気タイトル「王者栄耀」について、1月に過去最大規模のアップデートを実施。ほか「和平精英」、「PUBG Mobile」、「天涯明月刀手遊」などが引き続き人気を集めた。スマホゲーム収入は415億人民元となり、前年同期の実績比で19%増加している。ただ、増収率は前年同期の64%、前四半期の41%に比べて大きく鈍化した。スマホゲームを含むオンラインゲーム全体では、売上高が17%増の436億人民元となっている。
 部門別では、ゲームを含む付加価値サービス(VAS)の売上高が16%増の724億人民元。ほか決済サービスやクラウドなどのフィンテック・企業サービス部門が47%増の390億人民元、オンライン広告が23%増の218億人民元に伸びた。うちフィンテック・企業サービス部門の売上高は四半期ベースの過去最高を記録。「巣ごもり消費」の拡大に加え、モバイル決済の利用拡大という長期的なトレンドが引き続き追い風となっている。
 これら各事業が基盤とするスマホ向けメッセージアプリ「微信(ウィーチャット)」のユーザー数は増加が続く。同アプリの月間アクティブユーザーは、21年3月末時点で前年同期比3.3%増の12億4160万人に達した(前四半期比では1.4%増)。一方、IM(インスタント・メッセンジャー)「QQ」のスマホ月間アクティブユーザー数は12.6%減の6億640万人(前四半期比1.9%増)だった。


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