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  ニュース     2020/11/10 19:00

中国:“ニセファミコン”小覇王が破産、ゲーム事業再起ならず 無料記事

 任天堂(7974/東証)の「ファミリーコンピュータ」を模したゲーム機などを販売し、1980〜90年代に人気を博したメーカーの「小覇王文化発展有限公司」が5日までに広東省中山市中級人民法院(裁判所)に破産を申し立てている。9日付中新経緯が伝えた。

 企業情報検索サイトの天眼査によると、小覇王の設立は1987年に遡る。ファミコン本体のほか、「スーパーマリオブラザーズ」(任天堂)やコナミデジタルエンタテインメント(KDE:9766/東証)の「魂斗羅」(コントラ)などの海賊版を製造販売していた。94年からは学習用コンピューターなどを生産。コマーシャルに香港の俳優ジャッキー・チェンさんを起用するなど話題を呼んだ。

 2015年7月には資本金1000万人民元(約1億5876万円)で子供向け教育端末の研究開発(R&D)企業を外資企業と合弁で設立。子供向け教育端末やVR(仮想現実)事業に進出したものの、18年には「ゲーム市場に戻り、知的財産権や版権を重視する」と声明を発表し、再起に向けた新たな道を模索していた。

 20年1月、常務取締役に出資企業の1社である広東益華百花有限公司の馮宝倫氏が就任したが、複数の民事訴訟を提起された。馮氏はその後、判決や仲裁決定に従わないとして、裁判所から30件の高額消費制限を受けている。


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