【亜州ビジネス編集部】全夫婦が子2人まで出産することができる「二人っ子政策」に2016年から全面移行したものの、「80後」（1980年代生まれ）や「90後」（1990年代生まれ）世代で2人目をためらう夫婦が増えてきた。子育てにかかる経済的負担や、2人分の面倒を誰が見るのかといった問題が深刻なためという。中国青年報がこのほど伝えた。
　中国メディアが80〜90後世代1938人に実施したアンケート調査では、「2人目の計画がある」とした回答者は全体の48.0％。「産まない」は34.2％、「まだ思案中」は11.4％を占めた。「すでに2人目がいる」は6.5％に過ぎない。回答者のうち、男性の方が2人目を望む傾向が強く、希望しているのは男性が53.1％と半数を超えたのに対し、女性は43.5％にとどまった。年代別では90後世代の方が54.1％と、80後世代の44.7％よりも多い。
　2人目を望まない回答者のコメントは「経済的な負担が大きく、住宅ローンも抱えているだけに、高齢両親に2人も世話を頼めない」とするものや、「すでに祖母に子供の面倒を見てもらっているが、高齢者側の睡眠や食事に影響が出てしまう」と、親世代の負担増を懸念する声も複数みられた。婚姻年齢が遅くなったり、「結婚もせず子供も育てない」といった若者も多い。


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