【亜州ビジネス編集部】中国が暗号通貨（仮想通貨）に対する締め付けを強化している。中国銀行保険監督管理委員会（銀保監会）、中国支付清算協会、中国互聯網金融協会は共同で18日、金融機関と決済機関が暗号通貨とその関連業務を手掛けることを禁じると通知した。

　実体価値の裏付けを欠くだけでなく、相場操縦され易い点を問題視。虚偽資産を取扱う経営リスクは大きく、投機行為に巻き込まれるなど複数の弊害があると明記した。消費者にリスクを意識させ、自らも投機に加担しないよう命じている。　

　ビットコインを代表とする暗号通貨は、乱高下が目立つ状況だ。最近は1日で1割程度も上下する局面がみられている。電力を浪費する採掘（マイニング）に対しても、批判の目が向けられるようになった。

　中国でも電力料金が安い内モンゴル自治区は、暗号通貨の採掘が盛んなエリアの一つ。専門家によると、世界のビットコイン採掘能力に占める同自治区の比率は8％に達するという。世界でビットコイン採掘のために消費される電力は、人口1700万人を擁するオランダの年間電力消費量に相当する規模だ。


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