ニュース 2021/06/03 19:00
カンシノ「経鼻コロナワクチン」、第2相試験入り
産業・企業
【亜州ビジネス編集部】中国のバイオ医薬品ベンチャー、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)の宇学峰・董事長兼CEO(最高経営責任者)はこのほど、自主開発した鼻にスプレーするタイプの新型コロナウイルスワクチンについて、第2相試験(フェーズ2)段階に入ったことを明らかにした。同社は今年3月、同ワクチンの臨床試験認可を取得している。複数メディアが3日伝えた。
同社のこれまでの発表によると、新たに開発を進める経鼻ワクチンは、すでに承認を得ている注射型ワクチン「Ad5-nCoV」と同種のもの。「Ad5-nCoV」は同社が中国軍事医学科学院・生物工程研究所と共同開発したウイルスベクターワクチンで、すでに中国で接種が始まっている。1回の接種で効果があるとされることから、住民らに歓迎されているという。
注射器を必要としない経鼻ワクチンが実用化すれば、より手軽にワクチンを接種できることが可能になる。また、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、ウイルスは主に鼻腔から喉までの上気道から侵入するため、経鼻ワクチンが従来型ワクチンより感染率を顕著に引き下げる可能性があるという。
2009年1月設立のカンシノは、天津を拠点とするワクチン開発会社。髄膜炎菌ワクチン(MCV4、MCV2)や四種混合(ジフテリア、破傷風、百日咳、ポリオ)ワクチン、エボラウイルスワクチン(Ad5-EBOV)などの研究開発を手掛ける。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
同社のこれまでの発表によると、新たに開発を進める経鼻ワクチンは、すでに承認を得ている注射型ワクチン「Ad5-nCoV」と同種のもの。「Ad5-nCoV」は同社が中国軍事医学科学院・生物工程研究所と共同開発したウイルスベクターワクチンで、すでに中国で接種が始まっている。1回の接種で効果があるとされることから、住民らに歓迎されているという。
注射器を必要としない経鼻ワクチンが実用化すれば、より手軽にワクチンを接種できることが可能になる。また、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、ウイルスは主に鼻腔から喉までの上気道から侵入するため、経鼻ワクチンが従来型ワクチンより感染率を顕著に引き下げる可能性があるという。
2009年1月設立のカンシノは、天津を拠点とするワクチン開発会社。髄膜炎菌ワクチン(MCV4、MCV2)や四種混合(ジフテリア、破傷風、百日咳、ポリオ)ワクチン、エボラウイルスワクチン(Ad5-EBOV)などの研究開発を手掛ける。
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