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  ニュース     2020/12/30 19:00

中国トラック販売、排ガス規制厳格化で21年減少へ 無料記事

 排ガス規制厳格化を2021年7月に控え、中国でトラックの販売が目立って伸びている。この勢いは21年上半期も持続する見込み。ただ、年後半は失速すると予想されている。中国証券報などが12月29日付で伝えた。
 20年1〜11月の商用車販売は、前年同期比で生産が22.2%増の472万1000台、販売が20.6%増の467万6000台に拡大した。なかでも4〜10月は7カ月連続で30%超の増加率を達成している。特に大型トラックは39.5%増の151万台を記録した。12月も成長を持続し、大型トラック年間販売は160万台を超えるとみられている。
 排ガス「国3」基準のトラックが大規模に淘汰されるなか、更新需要が膨らんだ。一方、業界大手企業は21年の動向を楽観していない。排ガス規制が厳格化される7月1日以降、販売が滞るとみているためだ。「国3」基準トラックの廃棄に関しても、足元で相当進んだと分析。21年の大型トラック販売は100万〜120万台に細ると想定されている。
 21年の経営戦略については、一汽解放集団(000800/SZ)が「情報化、スマート化、低炭素化、電動化、高品質化、軽量化、デジタル化」を推進すると説明した。中国重汽(3808/HK)は製品競争力をさらに高めると宣言。1店舗当たりの販売台数を全面的に引き上げる目標を提示した。陝西重型汽車有限公司(SHACMAN)は販売目標を20万台に設定。さらに多くの顧客需要を取り込む方針を打ち出した。浙江吉利控股集団有限公司傘下の浙江吉利新能源商用車集団は、ブランド力に磨きをかけると説明。けん引車、自動積卸車、専用車のシリーズを拡充するほか、トラックの新エネルギー化を進めるという戦略を強調した。


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