【亜州ビジネス編集部】台湾・鴻海精密工業（ホンハイ・プレシジョン・インダストリー：2317/TW）傘下の富士康工業富聯網（FII：601138/SH）が「富士康周口科技工業園」を設置する。このほど河南省周口市政府と契約を結んだ。業界関係者からは、米アップルのiPhone向け精密部品の生産ライン拡充が目的との見方が出ている。台湾・中央通訊社などが4日報じた。
　同工業園では、携帯電話、タブレット端末、ノートパソコン（PC）、ウエアラブル端末向けの重要部品の生産と研究開発（R＆D）を行うとされている。2期に分けて建設し、稼働後の年間生産額は31億人民元（約516億円）、就労者数は3万人を見込んだ。
　FIIはiPEBG事業群の鄭州科技園（河南省鄭州市）でiPhone、精密部品、スマート製造関連、自動化設備、工業用人工知能（AI）の生産を手掛けている。業界関係者は、iPEBG事業群はiPhone12シリーズ関連の受注が満杯で、需要に対応するために初めて周口市への生産拠点の設置を決めたと指摘した。


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