【亜州ビジネス編集部】中国人民銀行（中央銀行）が7日発表した今年6月末の外貨準備高は3兆2140億1000万米ドル（約355兆円）となり、前月比で77億9300万米ドル（0.24％）減少した。マイナス成長は3カ月ぶり。ただ、準備高は市場予想（3兆2000億米ドル）をやや上回った。
　国家外貨管理局は外貨準備の減少について、新型コロナウイルス感染症ワクチン開発の進展、主要国の金融・財政政策見通しなどが影響し、米ドルが主要通貨に対して上昇したためと説明。米ドル建て以外の資産価値が目減りした。
　一方、為替の影響を受けにくい国際通貨基金（IMF）の「特別引き出し権（SDR）」建てでは外貨準備高は増加。6月末時点で2兆2531億9500万SDRと、前月末から23億600万SDR（1.03％）拡大した。


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